属人化を排し、検査時間を20%削減。画像測定器の選定から社長プレゼンまで主導した品質改善

(カテゴリー:現場改善 / 検査効率化 / 設備導入支援)

1,【背景・課題】ベテランの勘と、膨大なサンプル数に埋もれる検査現場

産業用機械メーカーの部品受入検査において、品質の要である「測定工程」が大きなボトルネックとなっていました。

  • 測定値のバラツキ:ノギスを使用した手動検査のため、検査者の力加減や当て方により、測定結果や検査時間に個人差が出ていた。
  • 工数の増大:AQL抜き取り検査を採用しているが、部品の入数が多いとサンプル数も膨大になり、比例して検査時間が長時間化。
  • 多箇所検査の限界:複雑な形状の部品ほど検査箇所が増え、目視と手動測定ではミスや見落としのリスクが高まっていた。

2,【視点】「個人のスキル」を「テクノロジーの標準」へ

この問題を「検査員の習熟度不足」ではなく、「測定手法の旧式化」であると定義しました。人の手に頼る限り、バラツキと工数の問題は解決しません。誰が行っても一瞬で同じ結果が出る「画像測定器」の導入こそが、品質安定化とコスト削減を両立させる唯一の道であると確信し、プロジェクトを立ち上げました。

3,【実施した施策】投資価値を証明する「徹底した事前準備」

単に機器を欲しがるのではなく、ビジネスとして成立させるためのプロセスを自ら踏みました。

  • 最適な機器選定:現場の部品形状や精度要求に合わせ、複数のメーカーから最もコストパフォーマンスの高い画像測定器を選定。
  • 定量的メリットの算出:導入による時間短縮効果を数値化し、人件費削減分で「何年で投資回収ができるか」をシミュレーション。
  • 社長への直接プレゼン:現場の混乱、品質リスク、そして導入後のリターンを一貫したストーリーにまとめ、社長へ直接プレゼン。経営判断を仰ぐための材料を完璧に揃え、承認を勝ち取りました。

4,【結果と変化】「置くだけ」で終わる検査への転換

  • 検査時間の削減:測定の自動化により、検査工数を20%削減。
  • 品質の標準化:ボタン一つで自動測定されるため、誰が検査しても誤差ゼロの環境を実現。
  • リードタイム短縮:検査待ちの部品が滞留しなくなり、後工程(組立)への供給がスムーズになりました。
  • プレゼン能力の証明:「現場の声を経営に届け、会社を動かす」というプロセスが組織内での信頼を確固たるものにしました。

5,【ウェルチクオリティパートナーからのメッセージ】

「良い設備は高い」と敬遠されがちですが、その裏で垂れ流している「人件費のムダ」や「品質リスク」はそれ以上のコストかもしれません。現場に必要なツールの選定から、経営層を納得させるロジックの構築までをワンストップでサポートします。貴社の検査現場を、最新のテクノロジーで「迷いのない現場」へアップデートしませんか。

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